患者を罵る獣医の日記に呆れた

説明

ブギーマン氏の日記を批判します。

本文

ある獣医の日記に呆れた。来院した犬と飼い主を罵っているのだ。

ブギーマン氏は岩手で動物病院を営む。彼の日記が「ブギーマンの日記」だ。

問題は2004年10月29日の日記である。来院したプードルはこう書かれてしまった。

飼い主はこうだ。

病院名を明かしていないから罵詈雑言が書けるのだろう。だが、プードルの名前はしっかり記されている。仮に患者の日記で「最悪獣医ランキングのダントツ1位」と名指しされても、ブギーマン氏には甘受できるのだろうか。

追記(2005年1月15日)

ブギーマン氏は、Web上で患者を罵る危険性に気づくべきだ。2005年1月14日、こんなニュースが報道された(共同通信)。

水戸市の水戸協同病院(津久井一院長)の耳鼻咽喉科の女性医師(28)が、自分のホームページ(HP)に患者とのやりとりや手術の様子を書き込んで「頭悪い」などと、患者を中傷していたことが14日、分かった。医師は指摘を受けてHPを閉鎖。病院は処分を検討している。

ブギーマン氏は院長だろうから「処分を検討」される恐れはないだろう。しかし、悪評が流れ、同所での経営ができなくなることはありえる。まあ、そうなったところで私の知ったことではないが。

追記(2005年12月4日)

2005年1月15日に追記した文章が知らぬ間に参照できなくなっていた。更新ミスのようだ。ご迷惑をおかけした方には(いるのか?)心よりお詫び申し上げます。

さて、ブギーマン氏より反論をいただいたので紹介する。2005年12月4日の日記である。

要点は下記の通りだ。私の更新ミスがなければ違った内容だったかもしれないが、考えないことにする。

  1. 本当に批判するつもりがあるなら、コメントなりメールなりしてほしい。一方的に書かれても対応のしようがない。
  2. 書き方は悪いが、そう思ったから書いた。
  3. 犬の名前だけでは相手を特定できないだろうと思った。
  4. 不快なら読まないでほしい。

以下、私の反論である。

  1. 他人に何を書かれているのか気になるのなら、アクセスを解析してリンク元をチェックすればすむことだ。なお、この文書を公開したのはブギーマン氏の対応を期待してのことではない。「患者を日記で罵る獣医」の存在を、わがサイトの読者に知ってほしかったからである。
  2. 世の中には「思ったから書いた」では済まないこともあると思うが、その覚悟があるなら好きなように書けばよいだろう。
  3. 岩手・プードル・犬の名前・耳の遠いお婆さん、といったキーワードがそろえば分かる人には分かるのではないか。ただ私は、相手の特定できるできないが重要なことだとは思っていない。特定されるとヤバいようなことは始めから公開すべきでない、と思っている。「相手が特定できなければ罵ってもよい」という態度は卑劣である。
  4. 読まなければ不快になるかどうか分からないだろう。仮に読むと不快になると分かっている文章があったとしても、それを読むのは読者の自由だ。

追記(2005年12月6日)

一連のやりとりについて、ブギーマン氏が2005年12月4日の2番目の日記で第三者の意見を求めたところ、いくつかのコメントが寄せられた。すべてブギーマン氏を擁護する内容である。

例によって反論する。

『両方ともじっくり読みましたけど、ブギさんの日記は罵ってる・卑怯とは全然思いませんでしたけどね』(Ryoji氏)
『相手さんの行為の方が、よほど卑劣で罵ってる書き方だと思います』(同上)
私はブギーマン氏を罵ってなどいない。罵っているというなら、具体的な箇所を挙げてみよ。ひょっとしたら「卑劣」という表現が罵りと捉えられたのかもしれないが、「最悪患者ランキングのダントツ1位」「キチガイという表現がこれほど似合う犬は他にいない」「耳の遠いボケ寸前お婆ちゃん」という表現よりはましである。なお「罵る」とは「口汚く悪口を言う」ことをいう。
『「卑怯」、と云うならば勝手にムカついて一方的に晒してる相手様ではないかしら?』(ISIL氏)
ならば患者に「勝手にムカついて一方的に晒してる」ブギーマン氏は卑怯ではないのか。
『トンデモナイ犬だって云うのに、診てくれたコトを無視するって云うのもどうかしら』(同上)
私が件のお婆さん(あるいはその家族・知人)だったら、日記で罵られるぐらいなら診療拒否してほしかった。凶暴な犬の診療を拒否するのは当然の権利である。
『(無断リンクは)言っても無駄でしょうがマナーに反しています』(X氏)
嘘だ。IT用語辞典「無断リンク」の項を参照せよ。
『卑怯にも岩本某の方には書き込みと言う機能が備わっていない一方的な誹謗中傷サイトのよう』(通りすがりの阪神ファン氏)
ブログツールを使っていないのは単に趣味の問題であり、他人にとやかく言われる筋合いはない。また、私がブギーマン氏を誹謗中傷したというなら、根拠を示してみよ。ちなみに「中傷」の意味は「根拠のない悪口を言い、他人の名誉を傷つけること」である。
『愉快犯は放置が一番こたえる』(同上)
私がこの文書を公開した目的は既に記したはずだ。世間を騒がせたかったからではない。

みなまで言わないと分からない人が多いようなので率直に言うが、私の主張はこういうことだ。

  1. ブギーマン氏は患者を日記で罵った。
  2. 公共の場で患者を罵るのは医の倫理にもとる行為である。
  3. 医の倫理にもとる獣医に知人が世話になるのは耐えられない。

愚痴に目くじら立てるなと言いいたければ言うがいい。サイトで患者を罵った水戸協同病院の医師は後日解雇された。

この文書の情報

この文書はウェブサイト「ちんたらした暮らし」の一部です。

公開日
2004年10月31日
最終更新日
2005年12月6日
作成者
岩本隆史
URL
http://purl.org/net/slowlife/20041031/