ディズニー批判の誤りを指摘します。
野良犬の処分を発表したからといって、香港ディズニーランドを非難するのは間違っている。
2005年7月、香港ディズニーランドを非難する意見が多くのウェブサイトに掲載された。敷地周辺の野良犬を処分すると発表したためだ。
非難のパターンは2つある。
どちらも間違いだ。
まず「野良犬を処分するな」という非難だが、矛先が違っている。非難さるべきは香港の行政である。行政の設けた制度のもとに処分が行なわれているからだ。処分が気に入らないならば、制度廃止を訴えるべきだろう。日本にだって野良犬を処分する制度があるから(「東京都動物の保護及び管理に関する条例」第39条など)、そこから始めてはどうか。
ちなみに私は野良犬の処分に何の問題も感じない。確かに、殺される犬はかわいそうだが、それをいうなら犬のおやつになるために殺される牛や豚だって充分かわいそうだ。かわいそうだが仕方ないではないか。他の動物を犠牲にしてしか我々は生きていけないのだから。
さて「夢を売るはずのディズニーが野良犬を処分するな」という非難だが、これは例えを使うと誤りが分かりやすい。ペ・ヨンジュンが屁をしたとしよう。音を聞いた女性ファンが次のように非難したらどうだろうか。「夢を売るはずの韓流スターが屁をするな」と。ディズニーへの非難は、これと同じではないのか。幻想を抱くのは勝手だが、屁がペをするのも勝手だろう。逆か。
この文書はウェブサイト「ちんたらした暮らし」の一部です。